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アルコールのお取り扱いにはご注意を!

感染症対策として、とってもお手軽で便利なアルコール除菌。

手指のみならず、直接触れるものも除菌する方もおおいと思います。

でも、ちょっと待ってください!!

かばん等の天然皮革、合成皮革商品へのアルコール除菌は

生地を傷めてしまう可能性がありますのでお気を付けください。

今回はお客様から実際に受けたご相談や、端切れ革などで実践してみた、

天然皮革、合成皮革にアルコールが付着した状態をご紹介します。

合成皮革アルコール.jpg

こちらは合成皮革にアルコールを吹きかけたもの。

矢印で示した部分が白くなってしまっているのが分かると思います。

お客様から実際にご相談を受けた商品と同じ素材で実験してみましたが、

かなり目立つ変化が出てしまいました。

革アルコール.jpg

こちらは天然皮革の端切れにアルコールをつけて試してみたもの。

手指消毒より少し強いアルコールを使用しましたが、

物によってははっきりと白く残ってしまっています。

なぜ、こうなってしまうのかというと、

アルコールが素材の表面にある油分やコーティングを溶かして分解してしまうからです。

こうなってしまうと修復不可能な場合がほとんどです。

また、除菌を使用としたわけではなくとも、

持ち歩いていたアルコール除菌ジェルが鞄の中でこぼれてしまった、

などという事例もあるようです。

大切なみなさんの鞄を長く、きれいにお使いいただくためにも、

天然皮革、合成皮革商品へのアルコールの付着にはご注意いただければ幸いです!